空と太陽と向日葵と…

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

戸惑いと不安と 1

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「お!コンビニ。なんか飲む?」
「え?あ、うん……」
暫くなされるままの状態でカラオケ店を出た向日葵と遼はコンビニでペットボトルのお茶を買って、そのまま近くの公園まできてベンチに座る。
向日葵には一体この遼が何を考えているのか分らず、自分の隣に座ってお茶を飲む遼を見た。
「……ん?何?」
「カラオケ……やらないの?」
「ん〜煩いの余り好きじゃないから」
「そう、あ、口実?」
「何が?」
「あの部屋を出る口実で私と……」
「あ、それ違う」
「え?」
遼は自分のペットボトルの蓋を閉めて、ニッコリ笑うと向日葵の方をむき、ジッと目を見つめて言う。
「ん〜本当はもっと雰囲気が出来た時に言おうと思ってたんだけど……」
「な、何を?」
「俺ってこういう合コンとかってあまり好きじゃないんだ〜実は」
「あ、そうなの?」
「ん、そうなの……でも、今回は率先して来たんだよね〜どうしてだと思う?」
「さぁ、暇だったから?」
「アハハ!スゲェ答え。じゃなくって、光田さんが来るって聞いたから」
「わ、私?!」
思いもよらぬ告白に向日葵の声は意図せず裏返ってしまった。

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