空と太陽と向日葵と…

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

危険な女 3

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「俺はルームメイトだったってだけ。お前の彼氏でもなければなんでもないだろ……」
「で、でも……コッチに戻ってくるんでしょ?日用品だって」
「置いといてくれって言ったけど、別に彼氏としていったわけじゃねぇよ。もう良いや、そういう意味でとったんだったら、コッチには来ないから捨てといて。じゃ、話がそれだけならもう良いだろ」
太陽はそういって玄関の方へと歩き始めたが、目の前にムッとした顔をして、瞳が仁王立ちして立ちはだかった。
「帰さないわよ……」
「前ならいざ知らず、今、お前に命令される覚えは無い……」
「め、命令……」
「そうだろ?ココでルームメイトだった時は、何時だってお前は、部屋を貸してやってるんだからって言ったじゃないか……それが命令じゃなくて何だって言うんだ?」
冷たく言い放つ太陽を見上げて、その冷たい視線に瞳は眉をひそめる。
「命令だから従ったって言うの?」
「それ以外に俺がお前に何かをする理由なんて無い」
キッパリそう言って、太陽は立ちはだかる瞳をどけてサッサと玄関へと歩いて行った。
太陽の言い分にその場で震えていた瞳だったが、靴を履いて出て行こうとする太陽に後ろから抱きつく。
「……私に何の魅力も感じなかったの」
「離せ……」
「聞いてるのよ!例え命令だと思っていても……それでもホントに何も感じなかったの!」
「それを聞いてどうするんだ?」
太陽の呟きに、瞳は回していた腕を離して、太陽の前に回りこみ、太陽の首に手を回し、その唇にキスをした。
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