疑弟〜ギテイ〜

<Sweet Orange Story

  Love 愛しき言霊>

弟「司」 11

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(なんて……なんていやらしい私のおっぱい……)
司の視線と自分の胸の卑猥な動きに私の口からは我慢していた荒い息が吐き出され、もう抑えることを止めた甘い喘ぎが途切れ途切れに小さく響き始めた。
「あっ……ぅぁん…はぅ!」
「花梨…もっと、もっと聞かせて……」
「ぃや……そんな事……ぁん、言わないで……司」
「どうして?」
「どうしてって、あぁン……んっ!」
「花梨の可愛い声……もっと聞きたいんだ」
声を出させるようによりいっそう、司の胸に対しての愛撫は激しくなる。
不規則に揉み込まれる胸は時に優しく時に激しく、私の頭を掻き乱す快楽を与え、更に、勃起した濃い肌色の乳首はもまれる際に何気に指や手の平で擦られ、司の濡れた唇に含まれれば、その乳首はいやらしくチュパチュパと音を立てた。
「あぁ!はぅ!……ぅうン……」
プルンと乳首が弾かれるたびに自然とこぼれる私の嬌声は私自身を興奮させていく。
確実に伝わってくる司の行為の感覚と耳を犯してくその淫猥な音に、私の股間がヒクヒクと疼き始めているのを私は感じてハッとした。
そう、私の股間が卑しくも女の色を出してきたのだ。
早くココを触って欲しい、早くココを制圧して欲しい……そういうように疼いて、ジュンと濡れていく。
(ハァ、ハァ……シ、シッカリするのよ、花梨……これ以上はダメ……)
朦朧とした快感の中で、懸命に意識を持たせようとする私はギュッと血が出るほどに唇を噛み締めてその痛みでその快楽から抜け出そうとした。
「お、お願い……司。もぅ……許して」
「まだそんな……花梨!口から血が……」
私が口の端から流す血を見てハッとした司は私を押さえつけていた戒めを解き放って、そっと手を唇へと近づけてきたが、私はその手を振り払った。
フラリと2,3歩司から後ずさりベッドの布団を手にとって体に巻きつけ、目を伏せて私は呟くように司に言う。
「……出て行って」
「花梨」
「お願いよ……出て行って……」
「……わかった」
「司、それと……私は【花梨姉さん】よ」
私の最後の一言にドアを開けて出て行こうとしていた司の背中がビクリと動く。
一瞬、止まった司は私の言葉に頷く事も返事をすることも無く、後ろ手に扉を閉めた。

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