疑弟〜ギテイ〜

<Sweet Orange Story

  Love 愛しき言霊>

愛しさ故 3

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気を失って暫くして、私は目を覚ました。
布団の上で下半身を露出し、そして、乳房を放り出した自分のあられもない姿がベッド脇の鏡に映りこんで私は自分の頬を染める。
赤くなった乳首はさっきまで自分が力いっぱいひねり挙げていた証拠。
そして、ヒクヒクと痙攣し、そっと指を派焦らせれば、まだビクンと反応を返す股間は既に乾いていた。
ゆっくりと体をベッドから起こして、ベッド脇に足を投げ出して座って鏡に映る自分を見つめる。
まるで誰かに襲われた後のようなその姿に、思わず顔を伏せた。
何て、何て恥ずかしい事を……
そんな後悔の念とは裏腹に、体にジンジンといたいほどに残っている快楽の余韻。
別に自慰行為を今までした事が無いわけじゃない。
友人に話を聞いてから、自分では何回かその快楽に身を任せたことはあった。
でも、今回は違う。
ずっとしまいこんできていた司の想い。
それが爆発してしまった。
まさか、司の事を想いながらあんなに激しくオナニーをするなんて……
なんて恥ずかしい私……
あんなに私の体が司を求めているなんて気づきもしなかった。
快楽で気を失うなんて初めて……
「全部、司のせいよ……」
違うと分っていても、誰かのせいにしなければこの恥かしい行為を忘れる事ができないと思い、私は司のせいにして、洋服を調えると、再び布団に潜り込んだ。
次の日。
私はどんな顔をして司に会えば良いのか、そんなつまらないことでドキドキと鼓動を早めていたが、司の何気ない「おはよう」で全てが吹き飛び、そして、自分から突き放したにもかかわらず、司に拒否されたような寂しさが胸を締め付けた。
ただ、違ったのは司の態度。
一度も私と目を合わせる事無く、生活を始めるようになった。
辛さで息ができなくなるような感覚に襲われた私だったが、そのたびに首を横に振って自分に「これでいいんだ」と言い聞かせた。
そんな日が続き、私も何とか司と言う存在を元の存在に戻せかかっていたある日、私はとんでもないものを目にしてしまった。
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