疑弟〜ギテイ〜

<Sweet Orange Story

  Love 愛しき言霊>

愛と欲 8

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突然の快楽から無理やり引き離された司は、天に向かって突き立った肉竿を放り出したまま呆然と床に膝を付いている。
そんな司の様子をニヤリと笑って眺めている雄介の視線がコチラに移された。
だらりと自分の力でちゃんと座る事ができず、ただ、体重をソファーに預けている全裸の私を見つめる雄介の瞳をうつろに眺める。
ボンヤリとした瞳にズームアップされるのは雄介の口元。
頭の中ではそれが何かを企んでいる口元だと理解していた。
スタスタと私に歩み寄った雄介は、私の手首を掴み、ソファーの背もたれに引っ掛ける。
「うっ…。な、何、を…」
聞いた私の言葉に何も答えず、両手を大きく広げさせ、胸を露にさせた。
紅潮し液体にまみれた私のいやらしい上半身がさらけ出されると、かすかな勇気の揺らぎでも寒さを感じ、体を小さくしようとする。
しかし、体は私の命令に従おうとはせず、ソファーの後ろの方へだらりと垂れ下がった。
「フフッ、花梨、はしたないな」
「そ、そんなこと……。言われても」
「じゃぁ、もっとはしたなくしよう」
「いや…、もう、許して…ンっ!」
止めてもらうよう必死で言う私の唇に湿った雄介の唇が押し付けられる。
流し込まれる唾液は熱く、私の喉の何処を通っているのか動かない頭でも良く分かった。
雄介のキスは何時だって濃厚でいやらしい。
あっと言う間に私の下半身に熱さを取り戻させて、鼻からは篭った喘ぎが反響している。
(だ、駄目。これ以上されたら……。私)
雄介と別れてから、自分を慰める事で処理してきていた私の中にある淫猥な心が一気に解き放たれるようで、私は少し怖かった。
感じるだけ感じた私の体は、解放された後もその快楽を更に求めるような気がして。
唇から、温かさが喉を通り、心臓から横へ、そして胸の中央に吸い付く。
「ンフゥ!」
「相変わらず、胸が弱いな」
「あぅ…、イ、ィイ」
瞳を閉じていても感じる胸からのゾクゾクする快感と、耳に届く雄介の息遣いに胸を舐められる音。
声を出すのも苦しいはずなのに、嬌声は容易に喉奥から沸きあがってくる。
ビクビクと揺れる私の体の中央に入り込んだ雄介は私の足をソファーの上に乗せて、M字に開脚させた。
(あぁ、今度は下半身まで……。でも、良いの…気持ちイイ)
巧みに膨らんで自分を主張する私の胸の頂きに舌を這わせる雄介。
ゾワゾワと体中を駆け抜けていく感覚はジンワリと乾きかけていた下半身を潤わせる。
雄介に身を預けた状態で快楽におぼれかけていた私は、雄介が体から離れた瞬間、自分の状況に気づき驚いた。


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