くちづけ

<Sweet Orange Story

  Love 愛しき言霊>

ゼロと言う女 6

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すりガラスの向こうで男がシャワーを体に浴びている影を横目に私はベッドから起き上がって、部屋にある唯一の窓を開ける。
ホテル街の窓からは綺麗な夜景が見えるわけでもなんでもない。
窓1つ無い隣のホテルの壁が見えて、下にある繁華街のいかがわしいライトの輝きがあるだけ。
一糸まとわぬ体に爽やかな夜風というよりは濁ったビル風が当たって、私は窓枠に頬杖をつく。
「ムードも何も無いわね」
男と体を絡めあった後見る風景は別に海辺でもなければ綺麗な星空でもない。
ネオン輝くホテル街で、裸で窓を開けてもそれを見る視線も無い場所。
別にね、ムードを求めるわけじゃないし、私にはピッタリの風景だけど、たまに少し溜息が出るわ。
「こんな所でなにしてるんだ?」
体にまだ水滴を付けた男が後ろから私の胸を両手で包み込んで揉み上げながら聞いてくる。
「……別に。外の空気を吸っただけよ」
「スッカリ冷えきってるじゃないか」
「そう?」
「でも無いか。ココはまだ熱さがあるな」
ニヤリと笑う男は後ろから回した左手で私の胸の頂きをつまみ上げ、右手は腹から下腹を通り、恥丘へと滑り込んで、割れ目をまさぐる。
「好きね……」
「お前の体がそうさせるんだろう?今日は満足するまで付き合ってもらうぞ」
「いいわよ……お金をくれるなら幾らでも……」
「フッ、お前の体なら幾らでも出してやる」
「あっ!あふぅ……」
男は私に覆いかぶさる様に背中をとって、股間に肉竿を滑り込ませて擦り付け、体中を愛撫し始めた。


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