疑弟〜ギテイ〜

<Sweet Orange Story

  Love 愛しき言霊>

雄介の思惑 14

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雄介は私の答えなど聞く事無く、何度も何度も私の体を持ち上げ、奥深くへと肉棒を叩きつけ、唇で乳首を責め立てる。
幾度と無く私には意識の絶頂が現れ、頭の中が真っ白になりそうになるが、雄介はそんな私をグッと抱きしめて、挿送を止めて、手で背中をゆっくりさすっていた。
徐々に回復し、意識が戻ってくれば、再び雄介の肉棒は私の中を埋め尽くしかき混ぜる。
何度目か、私の意識がもう戻ってくる事が無いほどに遠のきそうになった時、雄介は私の体を抱きかかえ、繋がったままソファーに横になった。
雄介の上に上体を上げて騎乗するほどの力も残っていない私は、雄介の体に自分の体を預けたまま、一緒に覆いかぶさるようにダラリと横になる。
もう、声も出ない。瞼を開けることもなく瞳を閉じて、ただ、ハァハァと息をするだけ。
勘弁して欲しい……そんな事を頭の隅に思いながらも、体は未だ雄介の肉竿を抱え込んで離そうとしない秘肉がパクパクと動いて快楽を求めていた。
「さすがに焦らしただけはある……」
私と同じく荒い息をしながら呟いた雄介の言葉に私は胸に頭を乗せたまま、視線だけを雄介に向ける。
ジッと見つめて瞳で問いかければ雄介は私の体に手を這わせた。
「んっ!あぅん……」
雄介が触れるだけで、私の体はゾクゾクと続きの快楽を求め始める。
私の体がビクビクと動き、雄介はコレが答えだと言わんばかりにニヤリと笑った。
そう、雄介は私を自分だけの淫女に変えようとしていたのだ。
数年前、雄介の私だったあの頃のように。
雄介に触れられるだけで感じ、求めずにはいられない体。
「ど……どぅ…して?」
私が何とか声に出して聞けば雄介は私の体に手を這わせ愛撫したまま答える。
「忘れてしまえよ……司の事なんて」
雄介の言葉にハッとし、目を見開けば、雄介は私に喋らせまいとするように腰を上げ、蜜壷の中に埋まっている肉竿を奥へと打ちつけ始めた。
「ぁう!ひぃ、くっ……ああぁぁ!」
肉棒が動き始めれば少し考えようとしていた私の頭は真っ白になっていく。
あれほど私の中で暴れた雄介の肉棒だったが、衰える事無く、その硬度を保っていて、自分の内側を削り取られるような感覚に私は再び乱れ始めた。
乱れれば乱れるほど、頭の中は白くなり何もかも忘れさせてくれるような気すらして、雄介の言う通り、本当に司の事を忘れられそうなそんな錯覚すら覚える。
「ぅあ!あぅ!はぅん!」
「花梨……花梨……」
雄介は私の名を呼び、ハァハァと息が上がり、私は雄介の胸に頬をつけ、上半身は雄介に預けたまま、私の下半身は突かれるだけでなく自らも上下に動いていった。
雄介の手が私のお尻の両頬を握り、私の動きをサポートするかのように動く。
自分の意思で動いているはずなのに、サポートされればそうではない強制感が生まれ私は頭の中を掻き乱された。
(今は、今だけは……)
この瞬間だけと、自分にいい訳をして私はさらに腰を激しく回しながら上下させる。
私の腰の動きが速くなると、私のお尻を掴んでいた雄介の手はいっそう尻肉に食い込むほど力が入った。
「くっ……花梨、待て、このままだと……出る……」
「ンっ……はぁ、だめぇ……止まらない、止まらないの!」
獣となった私の頭の中にあるのは、もはや、快楽の頂点に向かう事、それだけだった。
私の腰の動きに雄介はクッと息を荒くしながら耐えている。
(そうね…貴方には家庭がある……そうなんでしょ?)
泣きそうな、そんな気分だった。快楽をそのまま私の中には流し込もうとはしない雄介の理性に泣きそうで。
だから私はゆっくり力のなくなった上体を無理やり上げて、前後に腰を動かし、更に上下に、彼の放出を促すように、わざとグッと力を込めて肉棒をしめあげ、最後の瞬間へと向かっていった。






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