空と太陽と向日葵と…

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

傷心 1

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向日葵が立ち去った、コンビニの前で瞳は人目を気にせず太陽の唇をついばむ。
ただビックリしていた太陽はその唇から舌が延ばされてきてハッとした。
「や、やめろ!」
唇が離れた瞬間に太陽はそういったが、瞳はその言葉に反発するように太陽の首に腕を絡み付けて更に唇を重ねる。
太陽は自分の体にくっ付いてくる瞳を無理やり剥がし、突き飛ばした。
「やめろよ!……どうしてお前がココに居るんだよ!」
唇を手で拭いながら怒鳴って言う太陽に、バランスを崩しよろめいていた瞳はフゥと一息ついて髪を整え、太陽の方を向いて言う。
「私がココにいちゃおかしいかしら?」
「……お前、稔(みのる)に俺をココに呼び出すように頼んだんだな」
「さぁ、どうかしら?」
フフンと、長い髪をかき上げ流し目をして答える瞳を太陽は睨みつけた。
「相変わらず、卑怯で姑息な手を使うんだな」
「卑怯?姑息ですって?ふざけないでよ。太陽が悪いんでしょ?」
「俺が?」
「私の電話番号、着信拒否に設定したでしょ。連絡がとりたくても取れないんですもの。誰かを介して当然じゃない?」
「お前、気づかないのか?俺がそうした理由を」
太陽が溜息混じりに言ったその言葉に瞳はピクリと眉を動かし、ツカツカと太陽に近づくと、太陽の体に自分の体を密着させる。
「理由なんて関係ないわ……私は貴方が欲しいだけだもの」
「……離れろ」
「ねぇ、体は嘘をつかないでしょ。私が欲しいでしょ?」
グイッと自分の胸を太陽に押し付け、見上げて妖艶な瞳を太陽に向けたが、太陽は冷たい視線を向けた。


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