十字街

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

石屋 2

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〜Act 2〜
桜田門大学2年 田所秀雄(21歳)

「秀〜二次会の予約しといてや。そうやな〜いつものカラオケでエエわ」
「何で俺が……」
「何でって、お前、全然相手にされてへんくって暇やろ? それに、できる男ってとこ見せれるやんけ」
「なんやねんそれ……」
「エエからやって来いよ〜」
「……嫌や。やりたかったら自分でせぇ。俺は帰る」
「っち、ホンマ、付き合い悪いで……」

「ん? 田所君か。何か用か?」
「教授、コレは一体どういうことなんですか?」
「……あぁ、そのレポートか。どういうこととは何の事かな?」
「レポートの評価が良となってますが? このテーマを扱ったのは俺だけのはずです。なのに、良とはどういうことですか?」
「……ふぅ〜。その評価に不満があると言うのだね。だが、私はそれがそのレポートに対しての正当な評価だと思うがね」
「だから、何故かと聞いているのです!」
「確かに、そのテーマは君だけが扱っているが、それだけではね。どんなテーマを選ぼうとも内容が伴わないと」
「俺の……、レポートの内容が悪かったと言うんですか」
「ハッキリ言えば、そうだね……」
「……分りました。失礼しました」
「はぁ〜彼はどうしてあぁかなぁ。物はいいのを持っているのにな……」

「ちょっとぉ〜!」
「はい……、何ですか?」
「さっき注文したやんか〜何時になったら持って来るんよ!」
「今混み合っておりますので、少々お待ちください」
「はぁ〜〜? アッチの席のがもう来てるやんか! 次ぐらいに注文したやろ!」
「……だから、混み合っておりますって言ってるじゃないですか」
「ちょ! 客に向かってなんていう口の聞き方よ! 店長、店長〜!!」
「はい、どうかされましたか?」
「どうかしたじゃないやろ! 客に対しての教育をちゃんとしてるん?!」
「田所君、また君か……。ほら! 謝って!!」
「すみませんでした……。でも、コチラもちゃんと注文を通してますので余り落ち度があるとは思えませんが」
「な!!」
「ちょ、ちょっと、田所君、もういいよ君! 下がって!!」
「……そうですか、わかりました」

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