ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

後輩の優しさ? 2

イメージ


携帯電話が朝8時を知らせる。
日曜日は唯一の遅起きタイムなのだが、今日はそれは出来ない。

重たく、まだ枕に張り付きたがってしようが無い頭を無理やり起こして、携帯の目覚ましを止め、大きく伸びをする。
私は起きる為の儀式として、目を覚ましたらとにかく大きく腕を広げて体を伸ばす。
コレで目がパッチリ覚めると言うわけでは無いが、ダラッとしている体に起きなきゃいけないと覚悟を決めさせるのだ。
「さぁて、それじゃ、やりますか……」
可愛さのカケラも無い着古したパジャマを着替え、洗濯機に放り込んで、掃除機をガタガタと取り出す。
早めに掃除機をかけて、コンビニにも行かないと……。
我が家の冷蔵庫お客様をお迎え出来る状態ではない。
冷蔵庫にあるのは食べかけのチーカマにビールが数本。
自分で冷蔵庫を覗いて思わず苦笑してしまった。
インスタントコーヒーが……と蓋を開けてみれば、あんなにサラサラだったはずのコーヒーは何だかデッカイ黒い固まりへと変化していた。勿論、クリープも。
紅茶も何時のものだか思い出せないティーバッグ。
全く自分で自分のガサツさ加減がこう言う時に嫌になる。
「そういえば、如月はコーヒーが駄目だっけ。そうね、どっちにしても買い物に行かなきゃ行けないんだわ。うん。」
なんて……。変に自分を納得&慰めて、角を丸く、見える場所だけ頑張った掃除機をしまい、近くのコンビニへと出かけた。

イメージ上へ
イメージ イメージ イメージ

web拍手 "

ポチッと応援お願いしますイメージ

inserted by FC2 system