ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

後輩の優しさ? 3

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出かけたコンビニで朝食代わりのおにぎりとランチパックを買って、全てが終わって、再び着替えてホッと一息ついたのは、起きてから2時間程度経ったとき。
「ま、こんなもんでしょ」
自分的には随分綺麗になった部屋に腰を下ろしてホッと一息ついたとき、携帯が鳴り響いた。
「もしもし?」
『あ、先輩?今近くのコンビにまで来てるんですけど』
「そう、じゃ、迎えに行くわ。ココ、奥まってて分りにくいから」
『すいませぇ〜ん。待ってまぁ〜す』
彼女の間延びした返事が電話口から聞こえ、思わず口うるさくなる所を何とか留め、電話を切る。
「全く、何度も注意してるのに、あんな返事して」
溜息混じりにそういった私だったが、今日は仕事じゃないのにと自分の態度に呆れている自分もいて、気をつけないとと頬を軽く叩いた。
コンビニに行けば、遠目からでもすぐ分かるほどに目立った彼女がいる。
ふんわりとした短いスカートから覗く足は細くて何処かエロティック。
可愛いけれど、私は絶対着ない服。
あんな格好をして、何かあっても文句は言えないな……なんて、年寄り目線で見てしまう。
キョロキョロしていた彼女が私を見つけ、大きく手を振って近づいてきた。
待ち行く男の人の目線は彼女へと注がれる。
彼女が近づくほど、何だか私は彼女に近づいてほしく無いと、並んでほしく無いと思ってしまっていた。

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