ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

後輩の優しさ? 5

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「如月、貴女が活動する必要なんて無いでしょ?」
当然出た言葉。
彼女は容姿も可愛いし、仕草も、存在その物が可愛くて、男性には困らないように思っていた私にとって、「先輩、早く結婚した方がいいですよ」と言われるなら分るけど「一緒に」と言う言葉は考えてなかった。
「会社でも貴女は可愛いって評判よ。社報に載ってたけど、彼女にしたいランキング1位だったじゃない」
「先輩。先輩だって知ってるでしょ〜ウチの会社の未婚男子の年収」
「未婚男子の年収ね〜500そこそこって所かしらね?それが?」
「私、年収は最低でも1000は欲しいんです!」
若い子らしいと言うか、彼女の発言はその年代の自分の考えソックリで心の中でフフッと優しく笑ってしまう。
「あら、だったら確か部長は未婚男子で年収1000万位じゃない」
「ムッ、佐藤先輩。私にだって選ぶ権利はあるんです。ハゲチビデブはお断り!」
「ハゲチビデブって酷くない?ま、その通りだけど」
アハハと少し酷い2人組は大きく笑って、そういったが、彼女は笑い終わった後、ホゥと溜息をついた。
「そりゃね、私だって別に外見にこだわってるわけじゃないんですよ……優しくって、趣味や考えが私に合う人ならって思うんですけど」
「ついつい、高望みしちゃう?」
「はぁ〜、駄目だって思いながらもそうなんです」
「そうね〜その年齢って微妙だから」
「先輩もそうだったんですか?」
「あのね〜私だって生まれた時から36歳じゃないのよ?」
フーと呆れたように言った私に彼女はペロッと舌を出して笑う。
本当にそんな仕草も可愛い彼女。
ふと私は疑問に思って彼女に聞いた。
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