ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

後輩の優しさ? 7

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「……パソコンなんかどうするの?」
「合コンなんかやったって、それなりの男しか来ませんからね〜」
「それなりの男って……」
「そりゃ、私の友達に年収の多い男と知り合いの友達が居れば別ですけど。私と変わらない交友関係の女の子が集めてくる男って、結局、私の周りに居る男と代わり映えしないってことでしょ?」
ノートパソコンを開いて電源を入れながら、言う彼女の言い分は最もなような気がする。
特に彼女の求める年収と言う面ではそうかもしれない。
社長と知り合いとか、それなりに稼いでいる職業の人と繋がりがあると言う友人が傍にいなければ合コンをしても集まる面子はたかが知れているのかもしれない。
【類は友を呼ぶ】
そんな感じなんだろう。
(若い子らしい考えと言うかなんというか……)
彼女の考えは賛同はできるが自分の考えにしようとは思わず、呆れ半分に彼女を見つめる。
彼女は私の古いパソコンを私の説明無く使い始め、私はその様子に年の差を少々思い知っていた。
きっと、私なら自分の使っているものと仕様が違えば戸惑ってしまう。
【順応】できるのは早くても数時間後の事。
(年齢の差って結構あるものなのかもね〜やっぱり)
フッと私が彼女にわからないように息を吐いたとき、彼女がコチラを見てニッコリ微笑んだ。
「ほら、先輩。コレ!」
パソコン画面を指差す彼女のその指の先には、インターネットの【結婚情報サービス】の文字。
「如月……コレって」
「ココなら日本全国、自分の求める人が探せると思いません?」
「そりゃそうだろうけど……でも」
笑顔で言う彼女に反して、私は眉をひそめた。
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