ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

弱いのは? 2

イメージ


結局、全てに目を通してみたものの、心惹かれる人はおらず、メッセージをくれた人に無視するのもいけないだろうと、一応の返事だけは返してパソコンを閉じる。
「如月もこんなので良く探そうとするわね〜」
フ〜と溜息混じりにその場にゴロンと横になった。
別にね、この年になってルックスが……とか見た目にこだわったりはしないつもり。
でも、パソコンの画面上に現れる似顔絵を信じる気にはならなくって、信じられないって思ってるのに必ず似顔絵を確認する自分が居て、そんな自分が情けなかった。
何よりも、こんなことをしている自分が何だか情けない。
これでも、若い頃は良くモテた。
なんて言ってる時点でオバサン化現象なんだろうけど、本当に彼氏の居ない時期なんて無かった。
なのに、何時からか彼氏の居る時期が無くなってしまった……。
恋をしたくないわけじゃない。
幾つになったって、彼氏が居なくたって恋はしたいって思う。
ただ、私は【恋に恋する女】と言うわけでは無いって言う所が恐らくネックになっているはず。
つまり、女らしい女と言うわけでは無いと言う事。
自分で言うのも何だけど、私は男なのかもね。
仕事と俺とどっちをとるんだ?!なんて、彼氏にもし言われたら迷わず仕事って答えそうだもの。
「そんな可愛げの無いオバサン、誰も相手に何てしないわよね」
頭で分っている答え。
その答えに口からは少し溜息が漏れ出していた。

イメージ上へ
イメージ イメージ イメージ

web拍手 "

ポチッと応援お願いしますイメージ

inserted by FC2 system