ma・ke・ko・i 〜負恋〜

<Sweet Orange Story

  Life めぐり会う言霊>

弱いのは? 4

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興味津々の如月はテーブル席に私を引っ張っていって私の目の前に腰掛て完全に座る前に話し始める。
「誰かとメッセージのやり取り始めました?!」
開口、飛び出してきた言葉にフッと溜息混じりに息を吐いた。
「確かに何件かメッセージを見たけど適当に返してお断りしてるわ」
「え〜!?どうしてですか?年収が低かったとか?」
「あのね〜、私は如月じゃないんだから年収は気にしません」
「そうかな〜一番重要なところだと思うんだけど……」
首をかしげながら如月が言うと店員が注文を取りにきて、いつも通り、ランチをお願いする。
店員がその場を去ればすぐに如月の口が開いた。
「じゃぁ、先輩は何が気に入らなかったんですか?」
「ぅ〜ん、なんというかね〜こういう交流もあるのかもしれないけど今ひとつ信用できないと言うか」
「せ、先輩……なんか古い」
「あのね…」
「信用できないって言うのはパソコンの中であろうと、本当に対面していても、同じだと思うんですけど。初対面でっていうか、メッチャはじめの段階でそれを決めちゃうのっておかしくないですか?」
あまりにも全うな意見に少々ビックリする。
確かに、理屈ではね、その通りだと思うんだけど、それを如月に言われるとは思わず、フフッと苦笑いした。
「そうね、そうかもしれないけど、やっぱりパソコンの画面の中と本当に人と対面するんじゃちょっと違うわ」
「ふ〜ん、そんなもんなのかな〜?」
「人と人ってやっぱり会って見ないとわからないわよ」
「いずれ会うにしても、とりあえずの出会いにはなりませんか?」
「ま、まぁ〜そう言う事いえなくはないけど……」
意外に如月って食い下がってくるな〜なんて思いながらも、運ばれてきたランチを食べ始めると如月が一言。
「先輩って案外怖がりなんですね〜」
何故か分らないが、如月のその一言に私はムッとした。


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